活躍中の卒業生に聞いたパレットクラブの魅力

wato

4期イラスト基礎コース卒業

わと…岩手県生まれ。イラストの仕事の他に、フードコーディネーターとして三冊の著作本、『anan』『オレンジページ』などの雑誌、新聞、WEB、ラジオ(J-WAVE)等でレシピ紹介、「wato kitchen」名でイベントへのケイタリング業など、多方面で活躍中。
http://blog.watokitchen.com/

●パレットクラブ スクールに決めた理由

小さい頃から絵を描くことが好きだったので、いつかイラストスクールに通ってみたいと思っていました。そんなある日、当時大好きだった雑誌『オリーブ』でパレットクラブ スクールの広告が目に入り、第一線で活躍されている方々が講師だったので、なんて贅沢なんだろう!これは相当楽しく貴重なお話が聴けるのでは!と思い、入学を決めました。聴講制度も大きな魅力のひとつでした。受講料は私にとって大金でしたが、出来る限り他コースを聴講すれば割安になるし、イラスト以外のお話もたくさん聴けたので、とってもお得ないい制度だな、と思いました。

●パレットクラブ スクールに通って

講師の方々の様々なジャンルのお話を聴くことで、いろいろなことに興味を持つことができ、とても視野が広がりました。絵を上手に描くことよりも何を描くかが問題、好奇心を忘れず日々感動する事が大切だと教わり、今でもいろいろなものを積極的に見たり触れるようにしています。それから、物事を多角的に見る事が出来るようになった気がします。同じ絵でも講師の方によって全く違う講評をいただくことから、答えはひとつじゃない、ということを感じたからです。右から左から、上から下から、近くで遠くで、肯定的に批判的に…いろいろな角度で考えると、ふと新しいアイディアが沸いてきたりします。そういうこともパレットで学びました。そしてそして、気の合う友人に出会えた事も収穫です。10年経った今でも仲良しで、相談したり応援し合える存在です。仕事面でもいい刺激をもらっています。結果的に、パレットクラブ スクールに通ったら、日常がとっても楽しくなりました。

●授業

原田治先生の「絵以外にも、自分の好きな事を見つけなさい。続けなさい。」という言葉が印象的です。私は料理が好きだったので、その言葉のおかげで、絵と料理のどちらかに絞るのではなく、両方を続け、今では料理のイラストのお仕事もいただけるようになりました。得意分野があることで個性を出せるんだと、先生がおっしゃっていたことを体感しています。それからナカムラユキ先生の「売り込み実践講座」。先生が編集者になりきって寸劇をしてくださるのが、本当におもしろいのです! 先生の実体験に基づいているので、とってもリアルで、先生の細やかな気遣いや仕事方法まで見せていただける貴重な授業だと思います。

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週刊『マ・シェリ』
岩手県盛岡市&青森県八戸市の生活情報紙

●最初の仕事

初個展の後、DMを見た編集の方から連絡をいただきました。出身地である岩手県の生活情報紙『マシェリ』に、イラスト入りレシピを描くという内容でした。月に一度の連載なのですが、今でも続いていて、7年目になりました。

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●仕事

最近は、雑誌にレシピを掲載する際にイラストカットも描かせていただいたり、料理関係の取材をしてイラストルポを描いたりしています。今後は、絵がたくさん入ったレシピ本を作ったり、自分のイラストでエプロンやランチョンマット、食器などのキッチングッズが作れたら嬉しいです。

●生徒さんへのアドバイス

パレットクラブは、技術的な事よりも、何を描くかの感性を育てる学校だと思います。ですから課題、聴講、質問などにはぜひ積極的に参加し、普段なかなかお会いできない講師の方々からなるべくたくさんの言葉をいただくとよいと思います。嬉しい言葉も、悔しい言葉も、その時にはピンとこなかった言葉も、気がつけば、宝ものになっているかもしれません。それから、ひとつの授業をより充実させるために、講師の方について事前に調べておくとよいと思います。どんな経歴でどんなお仕事をされているのか、知っているとその方のお話がより深く理解できるのではないでしょうか。せっかくなのでお友達もたくさんできるといいですね。1年弱の短い時間ですが、3年分くらいの収穫がありますように。

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『春夏秋冬ごはん帖』
著/wato(ヴィレッジブックス)